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ドラッグ・チェイサーの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ドラッグ・チェイサー(2019年製作の映画)
2.5
麻薬マフィアのボスから流通している麻薬の品質の低下を問われ、料理店のコックの男(ニコラス・ケイジ)は生産者からの麻薬の流通ルートの検査に動き出す。一方、麻薬取締局の女性捜査官(レスリー・ビブ)に彼女の姉夫婦が麻薬中毒で死亡が知らされる。怒りに震える女性捜査官は麻薬で逮捕した男から麻薬の流通ルートを吐かせ、麻薬マフィアの摘発に動き出す。

麻薬の流通とそれを摘発しようとする麻薬取締局を描いた作品で、特に誰を主役として描いたものでは無く、関わった人間の顛末を見せる群像劇になっています。

南はコロンビアの生産農園から始まり、メキシコ、アメリカ、そしてカナダに渡る麻薬密輸ルートでの出来事を淡々と描いており、ルートを進むごとにに麻薬の金額が上がっていく様子に興味が沸きましたが、盛り上がりに欠ける冗長な展開が続きました。しかし、女性捜査官のパートだけは彼女の執念を感じる描写になっており良かったと思います。また、麻薬の仲介人(ローレンス・フィッシュバーン)のキャラクターが麻薬摂取のためか、かなり砕けた性格になっていて、彼のストーリーは面白いと思いました。

所々、興味を惹く部分はあるのですが、全体として面白みに欠けており、可もなく不可もない作品だったと思います。
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