RandB

バーニング・ゴーストのRandBのレビュー・感想・評価

バーニング・ゴースト(2019年製作の映画)
4.3
オンライン映画祭"マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル"にて鑑賞。
(本作を含む長編作品は、アマプラ、U-NEXTなどで配信中。)

死後、地上で死者を送り出す役割を担うことになった男性・ジュスト。
偶然、かつての恋人・アガサと再会した彼は、ある選択をしようとするが……。

フランス産ロマンティックラブストーリーかと思いきや、一貫して、変な映画だったところが、むしろ、かなり、ハマった。

冒頭から時間をぶっとばしていくスタイルや、赤と青の印象的なライティング、フランス映画らしいオシャレな風景と美しいヒロインなど、総じて、アート系映画という側面が強く、ストーリーを重視する人にとっては、かなり、突っ込みどころ満載な作風。

しかし、死者を送り出す(実態のある)幽霊という、考えれば、考えるほど、よくわからない主人公の設定や、TENET並に見たことのない世界に連れていってくれるクライマックスなど、「よく分からんが面白い」部分は多いので、深く考えすぎず、感覚で鑑賞するのに向いている作品かも。笑

なにはともあれ、ジャン・コクトーのように、挑戦的な表現を使い、摩訶不思議な世界を実現した監督の姿勢は、とても好ましく、早く監督の次回作が観たくなった。


<<エログロおバカメーター>>
エロ ☆×4.0
グロ ☆×0.0
バカ ☆×4.0

・エロポイント
アマプラ、U-NEXTで配信中だとは思えないほど、もれなく無修正のヌードシーンが登場して、焦る。
なんなら、半透明な主人公とヒロインの行為シーンも登場するし、そこも含めて、かなりクセが強いため、好き嫌いは大きく分かれそう。個人的には、めっちゃ好きでしたけどね。笑
(私的推し映画『エンジェル、見えない恋人』にも共通して言えるけど。笑)

・おバカポイント
『ゴースト/ニューヨークの幻』にエロと不思議な設定を追加したような作風。そして、Zoomの仮想背景みたいな合成演出が絶妙におバカで楽しかったです。
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