湯っ子

アボカドの固さの湯っ子のレビュー・感想・評価

アボカドの固さ(2019年製作の映画)
3.8
ジャック・ブラック似の彼が原案・主演。自分の見え方をとてもよくわかっている人なのかもしれない。思いがけず別れを宣告された男性がジタバタする様子を、観察記録のように綴る。絶妙な気持ち悪さが素晴らしい。
作中の彼の行動を見ていると、うわ〜引くわ…となることばかりなのだけど、どうやらもともとは優しくて悪い奴ではないことも示唆している。
失恋のショックで、いつもより何割か痛い奴になってるのかもなと思うと、そういや自分もこんなふうに絡んだり空回りしたりしたことあるかもな、都合の悪いことは普段は棚の上でホコリ被っているもんな、なんて思い当たる。
相手の彼女も、なんか振り方がだらしないのよね…、
登場人物の誰にも感情移入できないのに、それぞれの気持ちはとてもよくわかる。そんなところが面白かったです。
湯っ子

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