Habby中野

OLD DAYSのHabby中野のレビュー・感想・評価

OLD DAYS(2019年製作の映画)
3.6
毎日朝刊を届ける日常の源泉のような配達カブをパクって地元へgo。
そこは過去が永遠に張り付き、延びた記憶が根付く地面。その上を、カブから過去に乗り換えて走る。日常の現在から消失と概念の過去へ、無記名の地面から血の染み込んだ道路へ、TOKYOからあの頃へ。無為な孤独から亡霊との饗宴へ。乗って走る、それだけなのに、最初と最後で変化する。多くの人が知らない、そして狭い世界のことだけど、この映画がある世界とない世界はまったくちがう。ドーロ・ムービーはやはりいい。自分の走るこの道を、忘れることなく問うことができる。それに映画館で爆音で「ブラッディ・マリーの夜」を聴くことなんてなかったろ?
「明日仕事だから」と行った彼が向かう先はどっちだろう。
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