この手の作品が後をたたずに作られるのは、やっぱ「男のロマン」ってヤツなんだろうなあ。
「凄腕のスナイパー」「男前」「心の傷」「足を洗いたいのに過去のしがらみから逃れられない」「美しい恋人」。
あ〜、俺がこんなんだったらいいのになあ、という男の妄想映画。
しかし、そのお約束として、最後に主人公は死ぬか、幸せを捨てて去っていくべきなんじゃないのかな。
その末路さえ「ああカッコいい男の死に様」として憧れられるべきなのに、この映画の場合はしっかり生き延びちゃって、負傷した親友もちゃっかり生きてて、全ての方面でハッピーエンド。
いろいろありきたりな中で、そこだけが異質と言えば異質だけど、そのせいで余計印象が薄くなってましたね。