オム

マザーレス・ブルックリンのオムのレビュー・感想・評価

マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)
4.0
いやぁ、エドワード・ノートン、ココにあり!!って感じで、エドワード・ノートンファンの自分としては終始ニヤニヤ。監督、脚本、主演を手掛けるって、やっぱり彼は只者じゃない。まして、原作とは時代を変えて脚本書いちゃうんだから…大学で歴史を専攻していた彼の経歴が脳裏をかすめる。

しばらく軽妙なコメディに出演することが多かった気がするけど、銀幕で主演をやるようになった頃のノートンは重厚で扱いにくそうで、エグい演技力で、『その人』にしか見えなくて、観客をグッと作中に引き寄せる力があったとイメージしているんだけど、本作はさらにハードボイルドに、重厚に、エグい演技力で『その人』にしか見えず、怖さすら感じる。脇を固める人たちも、ブルースウィリスをはじめ、渋い。演出が古き良き映画と2時間サスペンスの狭間って感じで、ノートンはこういうの好きなんだなぁとしみじみ。

ストーリーは登場人物が多く、ちょっと複雑で1度で全てを理解はできてないかも。もう一回見たいなあ、真相にじりじり迫るなか流れは長く感じる人もいそう。わたしはノートンの演技力で生活を共にしているような気持ちで見ることが出来た。

演技力凄すぎて、20年ちょい前に見た数作が原因でレッドカーペットでただ微笑んでるだけで怖く思えるって本当名優だと思う。ノートン好きでよかったぁ!やっぱり大好き!
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