み

ワンダーウォール 劇場版のみのレビュー・感想・評価

ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)
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映画館で見れてよかった◎

「経済至上主義が社会の幸福にとって本当に得策なのか…」
学生側の立場で映画を見始めたけど、自分自身は壁の外側の人間になりかけてるんじゃないかと感じた。
大学側の考えは利己的で学生側からしたら理不尽ではあったものの、社会を生きる上では合理的な判断である。けれど、何事も経済性や合理性を優先して生きては、受け継がれてきたカルチャーの中にある大切なものを見失ってしまう。結局全体最適にはつながらない。

学生寮をめぐる限定的なテーマの中に社会的な問題が投影されており、各人によっていろんな規模でいろんなことを考えることのできる映画やった。
途中で少し笑いも交えつつ、決着をつけないあの終わり方は本当に素晴らしいと思った。

トークショーでの、「みんなが違う方向を向いているからこそ、問題と対峙した時に強さを発揮する」的な発言も印象に残っている。


タイトルについて、「ワンダーウォール」と聞くと、oasisの曲を1番最初に思い浮かべる。曲では自分を救ってくれる存在を「wonderwall」としてるけど、そういった意味は込められてないんかな?
(oasisとは関係ないにしても)どうしてただの壁ではなく「wonder」を付けたのか、タイトルの由来についていつか聞いてみたいと思った。
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