エイデン

ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷のエイデンのレビュー・感想・評価

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イリノイ州カーボンデールの学生寮
ハロウィンの夜、女子寮の扉にカボチャが投げつけられるという悪戯が起きる
それを知った学生のベイリーは、ルームメイトであるハーパーの彼氏サムの仕業だと考える
サムは酒浸りかつ暴力的な性格で、ベイリーは別れろと助言するも、ハーパーはなかなか決断できずにいた
ベイリーは気分を変えるため、アンジェラやマロリーと共に、彼女に飲みに行こうと誘うのだった
それについて行ったハーパーは、ベイリーの友人である男子学生ネイサンと出会う
優しく気の良いネイサンと意気投合したハーパーだったが、突然 誰かから「何の仮装か当てろ」というメッセージを受け取る
サムかと思い外へ出てみると、そこには添付されていた写真と同じ格好をした人物が
不審に思っていると、そこにネイサンが現れ、話しているうちにその人物は消えてしまうのだった
店を抜け出したハーパーとネイサン、ベイリーとアンジェラ、マロリーらは、タクシードライバーをしていたエヴァンの提案で、チラシに載っていた“世界一怖いお化け屋敷”に行くことに
しばらく迷いながら車を走らせていると、ふとハーパーはすぐ後ろの車がずっと追いかけて来ているように感じ、停めるようにエヴァンを頼む
だが車はどこかに行ってしまっており、杞憂かと思った矢先、目の前にお化け屋敷の看板を発見
そこに行こうという話になり、一行は大きな廃墟を使ったお化け屋敷にたどり着く
雰囲気のある無口なピエロの案内で、一行は免責同意書と注意事項の書かれた紙を手渡される
「道順に従うこと」「演者には触れないこと」「アトラクションに参加する際は安全のために指示に従うこと」「携帯電話はボックスに預けること」などが記載されており、一行は中から聞こえて来る悲鳴に期待を膨らませながらサインを済ませ、中へと入るのだった
高いクオリティに目を輝かせ、楽しみながら中を探索する一行だったが、そこには想像を絶する危険が潜んでいた



『クワイエット・プレイス』の脚本家コンビが監督、脚本を務め、イーライ・ロスも製作に参加しているホラー映画

お化け屋敷には本物の死体が使われてる、殺人鬼が潜んでるなんていう都市伝説ベースのホラー
映画で言えば『ハロウィン・レポート』あたりが詳しいけど、アメリカの移動式お化け屋敷文化から生まれたもので、やや日本人としては馴染みが無いため没入感は薄いかも

まあぶっちゃけありがちなストーリーだけど、恐怖を突き詰めるというかエンタメとして扱う演出が楽しい
気になる点も多いけどアメリカンなお化け屋敷を追体験する序盤から、殺人鬼集団が登場する中盤以降もスリリング
気になる点も多いけど

割とその気になるっていうところで槍玉にあげられるのが、殺人鬼集団の弱さかな
この手の作品って、殺人鬼集団の得体の知れなさとか死ななかったりとか、絶対的な恐怖の権化として現れるから恐怖の対象になるもんだけど、本作のは頑張ったら殺せる
なので主人公サイドも生き残るために反撃に出るし、本筋からするとしっちゃかめっちゃかだけど普通にバトルに発展する
その辺り映画的表現を差し引いた、「マジで頭がアレなヤバい連中がいる」っていうリアリティなのかなとも捉えてた
まあその辺のバランス感自体がちょっとアレなので過大評価しすぎかもしれないけど

下手な小細工の無いスラッシャーものという印象なので、人を選びそうではあるけど何も考えず楽しめるタイプの作品だと思うので観ましょう
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