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ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画のyumikoのレビュー・感想・評価

4.0
インドの火星探索に関しては周知の事実なのであえてネタバレ設定してないので、知らない人は注意。

インド宇宙研究機関 (ISRO)が、アジアで初めて火星探索を成功させたお話。実話。

2010年のロケット打上げ失敗するも、欧米、ロシアの助けを借りずにインド独自の技術でミッションに挑む。

年頃の娘と息子の母で、亭主関白気味な夫をもつタラは、自分の判断ミスで打上げを失敗させてしまった後で、責任者のラケーシュ・ダワン(アクシャイ・クマール)とともに、火星探索計画(マーズ・オービター・ミッション=MOM)に異動となるが、女性独自の発想力で資金的、時間的な苦難を乗り越えてゆく。

かなり亭主関白な旦那なのでイラッとするがそつなくこなすタラが素敵。年頃の息子が、お母さんの仕事には興味持つの。

まだまだ、いろんな文化で、女性は家庭を守る…的な位置付けで、多分インドもそんな国の一つなので、そのようなセリフもあります。

それでもいろんな背景を持つ女性達を中心にチームが活躍し、力を結集する。

本番の打上げのシーンや、地球軌道で加速するくだり、そして火星到着後軌道に乗せるシーンは分かっていてもハラハラする!
だからこそ、探査機が火星のイメージを送って来たシーンは感動!

インド映画ならではのダンスシーンもしっかりあるし、インターミッションまであるけど、全体を通して見た目も美しく(女性のサリー、素敵よね!宇宙のシーンもとっても綺麗)あっという間に終わりました。

ハヤブサでもそうだったけど、人類が叡智を結集した機器をロケットに乗せて旅出させるお話は本当に好きで、毎回込み上げてくるものがあるの。地球の重力の壮大さや、宇宙の孤独さなども相まって感極まっちゃう。

調べてみたら、この探査機、当初6ヶ月の探査予定を大きく上回り、8年も稼働したとか。宇宙には夢があるよね。そして、夢を諦めないということの大切さ!

素晴らしかったー。
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