パン

長沙里9.15のパンのレビュー・感想・評価

長沙里9.15(2019年製作の映画)
4.2
なんという迫力!
朝鮮戦争の天王山、仁川上陸作戦を成功させるための陽動作戦である長沙里上陸作戦を描いた作品。

平均年齢17歳の学徒兵たちをまるで捨て駒のように使うというのは何とも残酷な…
まあ将棋でもチェスでも強い駒は後ろで弱い駒が一番前に使われるから戦争に勝つためには仕方ないのだろうが。
学徒兵のお話だから少しだけ"戦火の中へ"に似てると思った。 
あれも傑作だな。 

本作は敵前上陸シーンからクオリティ高い。 
リトルプライベートライアン。 
上陸後の戦闘もバンドオブブラザーズみたいにタクティカルな動きが観れる。 
単なるドンパチだけではなく歩兵同士の戦略的なチームワーク描写が強調されてたな。 
白兵戦も多め。 

お相撲さんみたいな学徒兵が一番記憶に残ってる。
あと何と言っても例の地雷交代シーン、あそこは作中ベスト。 
あの一等軍曹笑えるんだけど笑えない…
韓国映画ってユーモアとシリアスの融合を作るのほんと上手い。 

トンネルの戦闘シーンもめっちゃ良い。
ハリウッド映画的な待ち伏せだよね。

しかし俺、朝鮮戦争題材の韓国映画を観すぎてもう地名がセリフに出てくるだけでどんな戦場なのかわかるレベルになってるな気がついたら…
浦項とか洛東江って聞いただけで「あ~あそこね」ってわかっちゃうようになってしまった。
パン

パン