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レディ・オア・ノットのkissenger800のレビュー・感想・評価

レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)
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Fランを馬鹿にしやがって。って「銀の匙を咥えて生まれたエリートへの怨念が炸裂した作品」みたいな見方ももしかしたら可能なんだけど、要するに誰と誰の戦いというより「争い」そのものがテーマの映画ですよね。
〇〇をすれば仲間に入れる、って(通常は用意されている)妥協点がまるでなく、とにかくおまえは徹頭徹尾ダメ。排除以外の道は無い。ってあたり、自身が移民3世なのに移民をぜったいに認めない現US大統領みが深い。
戦いの跡が焼け野原になるとしても宥和が選択肢に無いってシナリオ、これまでの常道ではヒロインが全面敵対せず誰かしら味方をつくって新たに君臨する、それによって「制度」が保たれていたって考えると、ずいぶん殺伐とした世界観で……。
なお個人的にいちばん笑ったのはヒロインがWhat the fuck is wrong with you, you fucking asshole piece of shit little tiny dick licker fucking asshole fucking die! って「傍観者」に怒りをぶちまけるシーンでしたけど、この語彙のアタマの悪さ……ええ、そういうこと言ってると俺も滅ぼされる側だな、ってなるんですけど。
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