空海花

街の上での空海花のレビュー・感想・評価

街の上で(2019年製作の映画)
3.4
今泉力哉監督作。
実は他作品あまり観てません😅


キャッチコピー
「誰も見ることはないけど 確かにここに存在してる」

オール下北沢ロケで描かれる。
下北沢のイメージは、今はもう変わっているんだろうなと思っていたが
意外にそんなことはなく少し安心した。

主人公の青(若葉竜也)は下北沢に住み
古着屋で働き、日々の生活はほぼ下北沢で完結する。
恋人にフラれたところからこの街の彼の物語は始まる。

ジム・ジャームッシュぽいと思っていたらジャームッシュの話が出た。
下北沢とは離れているけれど西東京方面に住んでいたことがあり、こういう生活の仕方にはちょっぴり既視感もあり。
映画観たり、ふらっと芝居観たり、
ごはん食べたり、お酒飲んだり。
何とはなしに街の人と会話する。
女の子がよく出て来る。

よくありそうな会話。
でも若者の会話だ。
尖ってないけれど、尖っている。
合っているようで、合ってない。
その逆も。
まるで先の丸まった鉛筆みたい。

ごく自然そうな一つ一つのピース。
だが所々、いやこれはないな(笑)的な。
劇場でも笑いが起こっていた。
愛しい日常と時間。

青は自主製作映画に出演を頼まれる。
美大生だったから、ああいう世界観ちょっとわかる。
ああいう子、イヤだったなぁ(笑)
ちゃんと指導すればいいのに。
イハちゃんもアウェーだ。

よくある日常に
よくはあり得ない小さな変化。
一度完結し
そこからピースが繋がれていく。
現実では気付かないような
組合せと積み重ね。

雪の行動の大事なきっかけ
あの後の、あのリフレインはちょっと脱力してしまった。

くしゃくしゃに丸めないで
彼らには時間を大切にしてほしい。


2021レビュー#089
2021鑑賞No.151/劇場鑑賞#3


私はアウェーじゃないホームで鑑賞🎦
空海花

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