Hotさんぴん茶

街の上でのHotさんぴん茶のネタバレレビュー・内容・結末

街の上で(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

主人公青、のコミュ力が高くてびっくり。
沈黙も苦にならないみたいだし。
よく分からない話題はあえて突っ込まない、これも会話で重要なポイント。そういう間がたくさん顕在されたなぁー、この作品。
あとくだらない会話でも馬鹿にしないで、ゆっくりでも話し繋ぐのがいいな、と。こう言う心の余裕がもてる会話大事。
他にも会話のテンポや表情が絶妙で面白かった。

下北沢に詳しくないが、こんなに人同士の距離が近いのかな?あとコロナ禍前に撮られたのか?その近い距離感とマスク無しの光景が逆に新鮮。以前だったら当たり前だった光景が、こんなにも新鮮に見えてしまうとは、現実は小説よりも奇なり、だ。

キャラクターがたくさん出てくるんだけど、全て個性的で面白かった。演技が上手い人と、あえて棒読み?て言う演技がかった人が混じっていてそれが味になっていた。

映画監督の女の子がすごくリアル。
作品に情熱をかけていて、サバサバしてる感じ。そのメイクからファッションまでそのままそこらにいそうな感じ。

映画作成チームの女の子も本当にいそうな女の子。おっとりしていて、それでいて気さく。ただいくら青が人畜無害そうでも、出会ったその日に家に呼びしかも泊めるとは。これは流石に現実にはないかな?
その場面の会話は妙にリアルだったけど。

ゆき、と言う彼女は悪女?まあトラブルメーカーで、男を翻弄。美人だし憂いを帯びていてモテそうなのはまあ分かる。ただまた浮気するな、って感じだけど。まあラスト青と幸せそうだからまあいいか。

古本屋の女の子、なんか頑固で一筋縄じゃいかない感じが滲み出ていて、シンプルながらおしゃれなファッションで印象強かった。

マスターが胡散臭くて、また実際いそうな感じ。(見たことはないけど)

警察官は会話が棒読みだし、話の脈絡ないしこの人だけ特になんなのか、不審者レベルだぞ。この人見てる時、めちゃめちゃ芝居がかってるな、と。でも、わざとだろうね。もはや不気味だったけど、これも面白かった。

作中の家の中、物少なすぎて。またその物が良さそうな物で、こだわりを感じた。それが生活感少ない!て感じだけどこの作品には合ってた。おそらく下北沢の雰囲気を体現してる感じ。

ラストは割とあっさり終わるんだけど、後から考えたらそれも日常の延長って感じがして良かった。

日常は先が読めないから、素敵なんだなー。と思えた作品かも。