壁の穴から下北沢の若者生活を覗き見ているような気持ち悪い心地よさ。
少し距離をおいたドキュメンタリー風の長回し・ワンカメ。
そこに映画的な奇跡の一滴を垂らし、下北沢系名画が誕生した。
城定さんの家に上がり込む17分ワンカットの長いシーンすべて、台本通りらしい。
笑いや間の置き方含めてお見事。
「空気」を撮らせたら天下一。
「好き」ってなんだろう?という人類が数十億年かけても出ないだろう命題をぐるぐるする。
元カノが知らん男の自転車を奪って逃走するシーンが白眉。
下北沢の名店が勢揃いする。
どう許可取りしたのか気になる。