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街の上でのradioradio526のレビュー・感想・評価

街の上で(2019年製作の映画)
3.2
「サブカルの街でおきる普通の恋愛群像劇」

「街の上で」鑑賞。

下北沢の古着屋で働く荒川青はふらりとライブを観たり、馴染みの古本屋や呑み屋を顔を出す気ままな暮らしをしている。
彼女から別れ話を切り出されて落ち込んでる青に「自主制作の映画に出てくれませんか?」という誘いがかかる。

下北沢という…そこで完結する文化圏での群像劇。
フラれた彼女も、古本屋の女の子も、映画出演を依頼する女の子も、衣装係の女の子も、街の中での登場人物としてはデフォルトであり、意外性は低い。
4人の女の子を通じて、ごくごく普通の男が緩やかに翻弄される様が面白おかしく描かれている。
全てが街の日常…全ては収まるところに収まっていく。
何処かしら小劇場的なセリフのやり取りがあるのは下北沢という舞台を意識してのことなんだろうか。
今泉監督は「愛はなんだ」然り、捉え所の無い恋愛劇(あとから語れる…とも言えるが)を撮らせたら上手いなぁ。
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