ひろゆき

街の上でのひろゆきのレビュー・感想・評価

街の上で(2019年製作の映画)
4.2
銀幕短評(#589)

「街の上で」
2019年、日本。2時間10分。

総合評価 84点(前半50点、後半100点、イハさん加点10点)。

この映画の失敗点はね、調子に乗って惜しげもなく、数多くのべっぴんさんを投入しすぎているところですよ。リアリティがない。

とはいいながら、イハ役の女の子(中田青渚さん)の芝居にうっとりしましたね。あのひと関西のひとですね。アクセントが完璧だから。初対面のアオへのタメぐちが かわいい。ついファンに登録しましたよ。

あのふたり、アオとイハの長回しのかけ合い、つまり、ああオレはこの女の子と恋に落ちるのか落ちないのか、という感覚がすごくいい。本作で いちばんの見どころだ。あそこはむかしを思い出して 背筋がゾクゾクしたなあ。

フリンと浮気のちがい
浮気というのは、カップルのひとりが他のひとと恋愛(あるいは単なる肉体関係)をするということかな。どちらかというと短期的な関係の意味あいがつよい。たとえば一夜限りの関係とか。フリンは、婚姻関係のような より強固な関係にあるカップルで、ある程度長期の不貞行為(必ずしも肉体関係をともなわない)をいう。あと、フタマタというのが映画に出てきますが、やったことがないのでちょっとわからないな。まあそれぞれ、だいたいそんな語感ですね。やるよりやらないに越したことはないと思います。

本は最近トンと読まないですね。夏目漱石の「それから」の見せ場の要所要所をひろい読みしたくらいですよ、あの小説好きだから。なんど読んでも どこを読んでも、おもしろいです。 
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