このレビューはネタバレを含みます
全てが日常自然体
カメラワークが次から次へと変わらず、
フィックスで撮っているので、日常を覗き見している、客観視している感覚
セリフの主語の前の
あ、え、いや、が全部の会話の雰囲気感を作り出しているのかなと感じた
漫画に出てくる実在している所に行って写真を撮る
この映画自体も実在している下北沢で撮影を行なっている
何か見ていて、不思議な感覚だった
本当にただの日常の生活の中で、街の中で色んな人に降りかかる出来事や、話、良いこと悪いことがそこには写っていて、映画という感覚より、ドキュメンタリーのような感覚
セットを組んでじゃなくて、実在しているカフェやお店で撮っている分、より自然体で本物の空気感がそこにはあった。
一つの街の上での物語なので、そこでそう繋がって、その人とその人はそう繋がって出会うんだという、それぞれの登場人物の関係性が面白かった。
特に、雪、マスター、青、城定さん、元カレが集ったシーンの関係性はそれまでの前振りが完璧だったので関係性を考えての発言が裏目に出て、関係性ひとつであそこまで面白いのかと思った。
映画のワンシーンに出ていたよと伝える所や、知らないタバコが机にあっても、それは目に見えている物で、目に見えていないけど存在していた物や、日の目を浴びていないけど、存在していた人や時間や空間を表現しているのかなと感じて、何か心に染みた。
時間の定義長い短いは無駄