なーこ

街の上でのなーこのレビュー・感想・評価

街の上で(2019年製作の映画)
3.6
こういう邦画すき。Filmarksの評価も高いから結構期待して観たんだけどそれでも面白かった。

1人の主人公の周りで起こる出来事なんだけど、広げすぎるとピンとこない。これくらい、ほどよく糸が絡まってぶんぶん振ったら解けそうな緩さがちょうどいい。

邦画に疎すぎて全く俳優さんの名前わからないんだけど、そのおかげでまっさらな状態で観れた。主人公の人のボソボソ感上手いわ〜!
雪に対しては最初から最後までは?は?って感じ。ああいう人ほんとにいるの?会ったことないからわからないや…..この辺りは詳しく知りたい人は『愛がなんだ』を観て勉強してねみたいな!?

個人的にイハちゃんがどタイプで、めちゃくちゃ良い役だった。私ももう二度と会わないだろうと思う人とかどうでもいいと思う人には喋りまくってしまうタイプなので(ちょっと本編のニュアンスは違うと思うけど)、気楽な友達を得られた瞬間のシーンが重なった。
お顔も可愛くてお目目まんまるでうわこれ可愛いと思ってグーグルしたら2000年生まれ….!?私より若くて可愛くてこの才能!?すご!

『愛がなんだ』ですっかり苦手になってしまったあの俳優さん、出演シーンちょっぴりでホッとした….

この作品は明らかに夏で、その撮り方が私自身の感じる夏の印象と合っててそれも良かったな。暑〜い日本の夏なんだけど、ちょっとお店に入るとクーラーが涼しいあの夏。
眩しくて目を細めて、木陰に入るとやっと視界が開ける夏。 
自分の感じる季節の印象と作品がぴったりハマると内容も受け止めやすい。


ちょっと通りかかった路地を覗き込むだけで過ぎていく感じ。散りばめられた「あれ?」を深追いしすぎないのが良い。それが絶妙な脚本。
なーこ

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