男のだらなしなさが上手くリアルに描かれている
好きな子を目の前にして上手く立ち回ろうとするけど空回りして、カッコつけようとしてカッコ悪くなる、未練たらしい様も愛らしくなるほど共感できる
誰かの日常に密着して撮ったような自然な台詞回しがわざとらしくなくておもしろい
言わなくていいことを言ったりする青とそれをひょうひょうと受け流す雪の掛け合いが妙に新鮮で小っ恥ずかしくなる
誰かにフォーカスをあてているのではない、主人公はあなた自身、そう言われているようだった、どこか懐かしい雰囲気とジェネレーションギャップに少し疎外感を感じさせる演出がいい
街の上で生きる人は決して特別ではない
皆、同じ世界線にいるのだ
