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街の上でのnattokoのネタバレレビュー・内容・結末

街の上で(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ずーーっと見たかったやつ、やっと

たしかに、どうしてただの友達同士の関係なら何でも話せるのに、異性とか恋人とかを意識した途端に気持ちがもつれてうまく話せなくなるんだろう。
「付き合う前が一番楽しい」とはよく言う。
でも、この映画では、その段階の友達以上恋人未満とかの話ではなかった。
友達?恋人?結構シンプル。
”友達”同士の時の距離感を図るのに、気は遣わない。
なのに”恋人”同士で気持ちを擦り合わせるとなった途端、なんだか複雑で難しいよね。
ってことをこの映画は教えてくれた。

でも、「恋が無くなれば楽」っていう単純な話でもないんだろう。
「嫉妬」という特別な感情が「好き」の気持ちの証明であることは、恋の一例。
誰かを好きだからこその苦しみや幸せが生まれるんだと思う。
雪と話すときの青は、普段より少しだけ声が大きくて表情豊かで楽しそうだった。
青は雪にやっぱどこかでずっと恋してたんだな。
イハとどれだけ楽しく一晩中話してたとしても、彼には雪だったんだな。


荒川青。彼の何気ない気持ちの上下、人間関係、お芝居の経験、少しだけ趣味に浸ってみる時間、素朴な人間なんだけど、すごく本当に魅力的な人だった。

個人的には、イハめっちゃ好き!
イハの家での、彼女と青の会話、めちゃくちゃ良かった。
町子はシンプル嫌な人。ムッとした^_^
途中、彼氏です(じゃない)、復縁したい(俺も)、浮気相手はあんただったの?!とか、ワンシーンに全部ぶち込んでてだいぶカオスで吹き出しちゃった^_^
あと、思ったより結構人間関係が複雑で、伏線回収みたいで登場人物出てくるたびに楽しめてた。
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