Norisuke

くもりときどきミートボールのNorisukeのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

子どもの頃から科学と発明が大好きなフリントは、大人になっても父の釣具店を手伝う事もなく、家の敷地内の研究室で実験の日々を送っていた。ある日、街の食糧事情を変えようと水から食べ物を生み出す機械を作動させたところ、暴走して空高く上昇してしまい…な話。
原作が絵本という事で、キッズ向け。お菓子の家に憧れたり、水道からオレンジジュース出てこないかなー、とか、ゼリーのプールで泳ぎたいなー、なんて夢見ていた人にはオススメしたい。
登場人物が脇役も含めて誰もが個性的。1人も無駄な人間は出て来ずに貪欲なまでに使い切るシナリオ展開は良かったと思う。
降ってくる食べ物がどんどん過剰になっていくのもいい。最初はハンバーガーから始まって、アイスクリームの雪やゼリーの宮殿、とどんどん豪華になっていく。規格外のサイズになっていく食べ物や果物野菜に翻弄される人間達の様子はパニック映画としては面白いしジェットコースター的展開もいいけれど、狂気ともとれる登場人物の行動はクドすぎると感じる人もいるかもしれない。
リアルさとフィクションのギリギリを攻めた快作だと思った。オススメ。
Norisuke

Norisuke