極寒の雪山を舞台に愛する１人息子を犯罪者集団に誘拐されたシングルマザーが、息子を奪還するため奔走する姿を描いたアクション作。
冒頭はお金の受け渡しから始まり、そこに至る過程を描いていないので訳がわからずでしたね…。
展開が一辺倒だし雪山の風景も変わらずで少々飽きてきますね。
要所で狼さんに頼り過ぎな演出も効果的とは言えない…。
息子を想う母と親子の絆を描いたにしては、息子との生活がどうだったのかという説明がないためにイマイチ盛り上がらない。
偽の家族との対比でもあるはずなのに、その部分がしっかりしてないのは難点ですね。
やはりジーナ・カラーノさん主演となればアクションを期待しちゃいますよね。本作はサスペンスアクション作ではあるけど、格闘家出身の彼女を活かした格闘アクションは影を潜めています。
１人のか弱い普通の母親がというのを強調したいのは分かるのですが、その割には強いしタフ過ぎて絶対に普通の母親ではないんですが…。
犯罪集団のボスを演じたリチャード・ドレイファスさんの怪演が光る。
暗い眼光と歪んだ思想が狂気を感じさせます。流石に名優といったところで、善側より悪側の方が存在感がありますね。
大自然の風景も綺麗で画面が映えました。
酷評されてるほど酷くはないと思いましたが、アクション映画として展開に起伏がなく凡庸な造りになってしまっていて…確かに面白味には欠ける作品だと思いました。
