Melko

ガンヘッドのMelkoのレビュー・感想・評価

ガンヘッド(1989年製作の映画)
3.0
「パーティやろうか、ガンヘッド」

「銃で遊ぶな、ツキが逃げるぞ」

「ソウイウダロウトオモッタ」

これもずっと見たかった作品。
アマプラのチャンネル無料体験でレンタル。
なんとゆうか…めっちゃもったいない作品だった。
すごい良い要素が色々ありながら、全体としては「つまらない」
あまりに抑揚のないストーリー展開に、寝落ちて3回かけて鑑賞。
それでも多分、見たことを忘れはしない存在感はあった。ロボットやメカには疎いけど、この雰囲気は好き。
「エイリアン」や「ジャンクヘッド」のようなディストピア/地下の世界
現代でリメイクを切望する

・画面に映る人が少なすぎる
原作がそうなら仕方ないのだが、まぁまぁな人数がいて始まるのに、最初の30分足らずで主人公以外のメンバーが全て退場
個性豊かな面々っぽかったのに早々に消えたのが残念でならない
そこから人が増えても、謎の女性と子供2人の4人という何とも心許ない面々、しかも別行動
後は喋る巨大な戦車ロボがひたすらセットを破壊する画を見せられるのみ

・画とストーリーに抑揚がなさすぎる
カイロン5という建物が敵で、ちょこまか邪魔する敵も神出鬼没すぎて全然出てこないので、誰と戦ってて何がしたいのか途中で分からなくなる
何してんだっけ、この人たち…と
目的を忘れてしまいそう

・演技がヘンテコ
監督からの演技指示ゆえだったらしいが、主役のブルックリンを演じた髙嶋政宏の演技が、なんかずっと変。
所謂ハリウッド的な、フランクでウィットのあるセリフは、日本語の語感には合わない
なんかずーーっとスカしてるように聞こえる。。
英語で喋るブレンダ・バーキ演じるニムと対比すると、演技のテンションが全然違って、チグハグ感が半端ない。ブルックリンが1人テンションおかしくて空回ってるように見える。あと「バイオドロイド」のイントネーションおかしくない?
セブンを演じた子役も舌足らずすぎてちょっと聞いてるのが辛かった…

ガンヘッド内部もずっとブルックリンの周りしか映らなかったのもせせこましくて残念で合った

とはいえ、ガンヘッド含めた半端ないメカ造形に、カイロン5内を表現した無機質で退廃的なセットは良かった。世界観の表現という意味では成功している。
英語喋ってる人と日本語喋ってる人で会話が成立するのは不自然なんて意見もあるけど、私はそこはあまり気にならなかった。
ただやはり言語のテンションの差はどうしても気になるかも。
爆破や銃撃シーンも頑張った。ただここぞという時の連写音が格闘アーケードゲームで必殺技出す時の♪テューンみたいな音なのはいただけない。。

終盤にもう少しカタルシスな場面を用意してくれていたらなぁ
やたらスタイリッシュにするのは雰囲気台無しだから嫌だけど、ぜひ現代でリメイクしてほしい
Melko

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