このレビューはネタバレを含みます
悪人ではないが、ちゃらんぽらんで薄っぺらい若ガヴェインがじっとり地味に試される旅のお話。原作を知っていた方が楽しめたのかしらと思いました。
グリーン・ナイトから持ちかけられた、お互いの首を差し出すという謎のゲームを受ける。自分の首を差し出すのは一年後のクリスマス。グリーン・ナイトが待つ礼拝堂へ向かう旅。道中バリー・コーガンにボコられたり、アリシア・ヴィキャンデルに誘惑されたり色々。
ガヴェイン役のデヴ・パテルをはじめ役者さんが素晴らしかったです。映像はこれぞダークファンタジーといった感じ。終始じめっと暗くてじっとり。雰囲気は素敵です。衣装も好きですし、配役もよいなと思いました。
とはいえ、面白いかというと個人的には微妙でした。試練なのだろけど、わりと些細な内容で、ガヴェインはさして成長しない。終始受け身でフラフラとしてる。最後に己の未来という具体的な内容をみてやっと決意を固めるので、なんだかどうせ逃げても惨めなら、約束を守るという最低限のことはしようかな的な感じにみえました。
最後に落ちた王冠を拾う女の子がいたので、結局あの未来を辿ったというこのなのかな。
どんな方にオススメしていい作品かはちょっと分かりかねます…。