クリスマスに交わした、緑の騎士との命のゲームを果たすための寓話。
辿り着いた先で約束通りに死のうと、故郷に戻れて死のうと、同じこと。1年も100年も変わらない。生まれてから、死に向かって生きていることに変わりはない。人間は自然とのゲームを日々繰り返しているのですよね。
「キリストが生まれた!」という生誕を祝うセリフで始まるのが示唆的ですね。
赤色のあとに残るのは、緑色。赤色が人間の血肉を象徴するカラーであるとすると、赤色が流れた(死)の後には、自然がその血肉をのみ込んでいくだけ。緑にのまれるだけ。あとは野となれ草となれ、ではないですが…笑。
アーサー王や、カズオ・イシグロのような世界観を楽しめる人なら、きっと面白いのではないかと思います。わたしは楽しめました。