「若い時は、買ってでも苦労すべし」
がゴオンゴオンと響きわたる⚡️
剣と魔法の時代のダークファンタジー⚔🟢
お伽噺の世界にしばし溶け入る悦楽に浸りたいなら是非!ただし、ドラゴンなどは出てきません。
終始重厚かつミニマムな雰囲気に貫かれていて、中世に迷い込んだかのよう
主人公と共に旅を味わえます🐴
年老いたアーサー王と円卓の騎士たち
若い主人公は、まだ功績もなく騎士に列せられていません
思慮深さも、屈強さもないただの男
でも、母親は魔法使いのようです…そして王の妹でもあるのでした
クリスマスのお祝いの前に
「物語を語ってもらいたい、誰かおらぬか?」とアーサー王がかすれ声で言い放つのですが誰も応じません
すると扉の向こうから、不気味な緑一色の騎士が騎馬に乗って現れ、クリスマスの円卓の前で止まります
老王が「これはゲームじゃ」と耳元でそっと言って、聖剣エクスカリバーを若者に手渡すのですが…😱渡さないでヨー
ゲームのはずだったのに(!)彼は一年後に自らの生死を賭した旅に出ます
観客は彼に自らを重ねつつ旅路の露を味わうのですが、その味の風変わりなこと
いつトイレに行ったら良いか?と隙を窺うのはとても困難でした💧
聖女に、彼女の切り落とされた頭部が沈むという泉に案内された彼は訊きます
「あなたは実在するのですか?それとも精霊?」
「何故そのようなことを聞くのですか?
どちらも同じでしょうに」
😱💦
いつしか旅の目的は観客のエンタメを求める心に重なり、不可思議な出来事を期待しつつ、主人公の思いを探る旅を続けることになります
可愛い道連れも出来ます🌱🦊
でもやっぱり
お腹すいたー、寒いー😨、帰りたいー
という雰囲気もたっぷりです
約束の地には苔生す礼拝堂がありました
そこで主人公は緑の騎士の復活を待ちます
クリスマス🎄に目覚めた騎士は、約束通り主人公の首を刎ねんとするのですが…
若者は生還できるのでしょうか?
彼は何故逃げ出さなかったのでしょう?
こ、これって…
イングランド版ロードオブザリングLOTR
なのかもしれません💎
翻訳者がトールキンですから、似ちゃうの?ってこともないと思うのですが、テーマが呼応していました
ということは、やはり神話体系の影響下に?
大切な何かを捨てに行くために、苦痛を耐え忍び目的を果たさんとする勇気⚡️👑⚡️
つまり
得ること、利を求めること…その対極にある自己犠牲の美しさこそがテーマなのかもしれません
カップルにも好適です
高校生以上かな?
重厚な雰囲気を求めている時には最適
画面は大半が暗いので、眠い時は厳禁です
⭐️音楽と音響が俊逸で、沁みます
グレゴリオ・チャント風の響きは美しく
雰囲気はまさにゴシック✝️
映像同様に音楽にも注目したい
⭐️ガウェインを演じるデヴ・パテルの魅力
スラムドッグの彼がこんなところに!
弱さと魅力の併存する難役を好演
途中で観衆に見放されたら終わりでしょ?
⭐️女優さんがみなさん美しかったです
撮り方も魅力を引出していました💎✨
⭐️大作感を敢えて打ち消してる感じでした
⭐️英雄の作られ方、の皮肉でもあるかと🌱