なんとも言えない空気が漂うファンタジーだった……。重めだけど苦しくはなく、しかし爽快感があるわけでもないファンタジーだ。
ある年の冬、王と共にクリスマスを祝う騎士たちの元を訪れた緑の騎士。彼が提示した遊戯に挑戦したサー・ガウェインが、その対価として首を差し出しにいく物語。
ファンタジーではあるんだが、魔法や剣で戦うわけでもなく、ガウェインがガウェイン自身の首を差し出すための旅路が描かれる。
要するに死にに行く旅であり、ガウェインもその覚悟が決まってるかどうかも分からない状態で旅してるので、雰囲気は重かった。
この映画を正しく言い表わす言葉を持ってないわ私……。あとストーリーの内容についてはなすとネタバレになる。
でも映像も音も、空気も、サー・ガウェインの振る舞いも、私は好きな作品だった。映画館で浸ることができて良かったわ。
