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グリーン・ナイトのののネタバレレビュー・内容・結末

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

主人公はアーサー王の甥であるサー・ガウェイン。クリスマスの日、円卓の騎士たちの前に全身が草木に包まれた緑の騎士が現れ、首切りゲームを持ちかけてきた。騎士になれない焦りから挑発に乗ったガウェインは、緑の騎士の首を一振りで斬り落とす。緑の騎士は転がる首を自身の手で拾い上げ「1年後に私を捜し出し、ひざまずいて私からの一撃を受けるのだ」と言い残して去っていってしまった。そして1年後、ガウェインは約束を果たすべく、旅立っていく……ファンタジー作品。

逃げた自分の破滅の未来を想像した後、死を回避する魔法の帯を捨てて覚悟を決めたガウェインに対して緑の騎士が勇敢さを褒め称え、「首と共に去れ」と笑いながら言って終わる本作の緩急の付け方が良い。

拘束されたガウェインからカメラが360度回った後、白骨化したように見せる画が面白かった。

「探求する先にある赤」は名誉や性の意味を持ち、そこに迫る「腐敗や忘却の緑」
緑と赤がクリスマスカラーなこと、そんなクリスマスは死してなお語り継がれるキリストの祭りなことが皮肉的。
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