昔ほどスカしてない、けど程よくドライなソフィア作品。画面のかわいさよりも人のかわいさが感じられる。それにしても、ショボくれおやじ役ばかりやってきたビル・マーレイをプレイボーイに据えるとは。どこ行っても知り合いがいるおじさん、面白いけどどこまでまともに話を受け取っていいかわかんないよね……
ソーホーハウスの名前が出てくるあたりなど、ロスト・イン・トランスレーションでの東京ローカルの遊び方を思い出させられたり、ああでも撮影はさせてくれなかったんだねえなどと思っちゃうあたりがおしゃソフィアなんだけど、今回は業界トレンドよりもアート文脈が多め。でもパンテールの留め具を迷わずスッとつけられるし夫もきっちりサイズを合わせてくる、そういうとこに生きてる人達なんだよなあ…
「ビルが出てるソフィア・コッポラ作品」だけど、普通に小粒でほっこりな一本。遊び回ってたり破天荒なばかりでなく、地に足のついた“業界人“もいると見せてくれるのはいいね
