このレビューはネタバレを含みます
最近のA24作品は、あからさまに
奇をてらったものが多い感じがして
残念でしたが
この作品は昔のA24らしさがよく出ていて
良かったです
終始、囁くように話す人々の静かで
落ち着いたトーンと一風変わったBGM
他のSF作品とは視点が全く違う
テクノと呼ばれるアンドロイドたちの
立ち位置
家族のようでもあり恋もし、
しかし決して人間の世界に踏み込み過ぎない
（人間ではなく、クローンに恋した所とか）
どろどろした情念のない
微妙な距離感がうまく出ていると
思いました
「無がなければ有も存在しない」
結局機能停止したヤンはどうなるのか・・・
「次（の有）へ」と繋げるために展示
されるのかな
ヤンを実の兄の様に慕うミカ
（中国人ってことになってるけど
日本人の名前・・・）はいつかそれが
理解できるようになるのだろうか・・・
ミカの心の中でヤンはずっと
生き続けるのでしょうね
・・・あれ？
それって「無（消滅）」じゃないですね
・・・わかるような、わかりにくいような
そんなところもA24らしいな、と思いました
