汽笛の音で目を覚ます

アフター・ヤンの汽笛の音で目を覚ますのレビュー・感想・評価

アフター・ヤン(2021年製作の映画)
4.1
人型ロボットが普通に家族の一員となって暮らす近未来が舞台。故障した中古AIロボットのヤンを何とか修理しようとする過程で、ヤンの映像記録を見つけて、ヤンの過去を知るという話。

静かに淡々と世界や人間の在り方について語っているんだけど、それが決して冷たい印象ではなくて、むしろ温かさを感じるような美しい表現だったのが良かった。

A24っぽくないと言ったらアレだけど、きちんとした分かりやすいメッセージ性のある作品で、生きるということは何なのか、死ぬということは何なのか、深く深く考える要素が多すぎて、しばらく思考の海に浸ってしまった。

あと、エンドロールで『リリィ・シュシュのすべて』のあの曲が流れるんだけど、それがこの作品とマッチしすぎてて、軽く鳥肌がたった。

きっとしばらくしたらもう1度見返したくなるような、そんな素敵な映画でした。