アフター・ヤンのころっぷのレビュー・感想・評価

圧倒的な余韻が残る静謐な世界。来るべき近未来の生活様式が実に興味深い。人間とは何か？という根源的な問いを発起させる鋭い感性を持った作品だった。喪失とその先にある「生」への希望。美しい映像と豊かな音楽が忘れ難い。監督の日本文化へのオマージュ。噛めば噛む程味の出る類の映画だ。