ポンコツ娘萌え萌え同盟

境界線のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

境界線(1966年製作の映画)
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鑑賞後、少し長い講義聞いてから、機会があればもう一度再見してから評価を定めたい作品。
個人的にシャブロル作品自体が今回初めて、何でも『境界線』は『パリは燃えているか』と同時期の1966年ににレミー大佐の本を下敷きに作られた商業作品とのこと。
本作も一応レジスタンス映画ではあるし、内容もナチスのフランス占領期に、分断された2つのフランスの境界線付近の街で起きる基軸はレジスタンス映画。
一方で保守的で賛美的なレジスタンス像とは別の抵抗もほんの少し程度あるとか。
が、自分がレジスタンス映画ほぼ見ていない人間なので普通にサスペンス映画として見てしまった()

そんな舞台下の中で、伯爵であり本作の主人公を演じるのはモーリス・ロネ。抵抗に消極的な位置に対して、最初からレジスタンス活動の渦中にある伯爵夫人を演じるジーン・セバーグと名優揃いの中に、本作の悪役のゲシュタポを演じるジャン・ルイ=モーリーの怪演に呑まれそうになる。あの冷酷な眼の上に口元の演技。出てくるだけでゾクゾク来る存在感。
映像だと夜などの暗所のところとか闇の多さとと明かりのコントラストが非常に雰囲気にマッチしてる。あとはゲシュタポと医師の家でのやり取りでの顔のクローズアップしたショットが印象に残ったかな。
ただ前半少しウトウトしてしまった…。