ゴアの版画を模した連続殺人事件を追う話だが、殺人現場は確かに「羊たちの沈黙」を彷彿させるような美しいアートのような状況だが、そのシーンは短く、連続と言っても3件にとどまるため、メインのストーリーは、この事件を追う刑事の姿という感じ。
主人公の刑事カルメンは、自分の欲求のままに生きているような女性。
クライマックスでは驚くシーンがあるが、他はテレビの2時間サスペンスの感覚。
女性刑事の奔放すぎなところがあまり好きじゃなかったのと、ゴヤの版画作品がたくさんあるからもっと連続殺人事件が起きると思ったのもあって、ストーリーそのものは、「面白かった！」とは思わなかったけど、静かに終わるラストシーンは、私は結構お気に入り。
