アメリカ、イギリス、ドイツ、コロンビア、中国の一流女性諜報員がチームを組んで非常事態に立ち向かうアクションムービー。
なんといっても豪華キャスト競演がいちばんの見所。ダイアン・クルーガーめちゃくちゃかっこよかったな。
女性スパイものお約束のドレスアップシーンあり、アクションシーンも王道ながら意外と激しくてタフな感じ。『ジェイソン・ボーン』シリーズを手がけた制作チームだけあってスピード感とリズム感はお墨付き。
スパイアクションのセオリーはガッチリ押さえているものの、ストーリーに関しては意外性に欠けてしまっていたので、何かもう一捻り欲しかった。
ただ今作は“女性スパイアクション作品”だからといってわざわざ奇をてらうのではなく、このジャンルとしての“当たり前の事を当たり前に描く”ということが重要で、敢えてそれを狙ったのかなと思われる。
あとチャスティン扮するメイスとセバスタ扮するニックの関係、男女の対比性は色々象徴的だったなと。
メンバー5人のキャラクターや役割も短時間の中でよく描けてたと思う。
シスターフッドに終結していくまでの彼女たちのスタンスも、とてもプロフェッショナルでカラッとしていて好き。
アメリカ独立戦争の時代に実在したとされる謎の女性エージェント“355”。成果や功績を上げても実名を明かされることなく、コードネームが残されただけ。今作の彼女たちの活躍からは、たとえ陰に追いやられたとしても、これからは決して黙って終わらせないぞいう強い意志が感じられた。
