豪華キャストが放つ女性スパイ・アクション。
・メイス(ジェシカ・チャステイン)
所属:CIA(アメリカ) 特技:格闘
・マリー(ダイアン・クルーガー)
所属:BND(ドイツ) 特技:爆破工作
・グラシエラ(ペネロペ・クルス)
所属:DNI(コロンビア) 特技:セラピー
・ハディージャ(ルピタ・ニョンゴ)
所属:MI6(イギリス) 特技:ハッキング
・リン:(ファン・ビンビン)
所属:MINISTRY(中国) 特技:毒使い
世界のインフラや金融市場を自由に操れる「デバイス」を巡り、女性スパイ5人がチームを編成する。
タイトルの「355」は、南北戦争時代に活躍した女性スパイのコードネームだとか。
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』や『ハート・オブ・ストーン』と同じく、世界を征服できる機器の争奪戦。
ここまで大作が同じ題材となれば、正直言って満腹感がある。洋画もネタ切れ気味のご様子。
二転三転するストーリーなので退屈さはないものの、新鮮さもない。
ただ、前述のような多様な国籍と顔ぶれには、ワクワク感しかない。
そして、スパイ全員が女性ということもあって、作品全体に華やかさが漂う。
特に、オークション会場にドレスアップした姿で一堂が会する場面は、まるでアカデミー賞の一場面かのよう。
訓練を受けたスパイたちとは言え、多数の男性たちをなぎ倒していく展開は少し強引だろう。
女性たちの身のこなしにも疑問符が付くが、個人的にはそれなりに楽しめた。
ワールドワイドに展開される直球勝負のスパイ映画。
良くも悪くも普通の内容だったが、豪華キャストに+0.5点。