本日の一本。
何故かコロンビアで取引されたなんでも叶えるひみつ道具的なコンピューターデバイスを巡って世界の諜報機関対悪の秘密組織の争奪戦が今始まる。
ルパン三世みたいなストーリーを「チャーリーズ・エンジェル」のように女性陣にやらせるというそんな話。というかストーリーなんてあってないようなもんなので、ここではアクションを楽しむそんな映画。
ロンドンや上海など世界中を股にかけて敵をバッタバッタとなぎ倒す爽快感がウリ。勿論全部が全部「ジョン・ウィック」のようにはいかず、カバー越しからの銃撃戦などやや野暮ったいシーンはあるものの、キラリと光るアクションもあって最後までダレることなく楽しめた。
ストーリーはあってないようなものとは言うたものの、観客の期待を裏切りたいという気持ちがあったのか、複雑な筋書きがあって途中で混乱する。誰が敵で誰が味方かはある程度の信頼関係だったり協調関係があると分かるんだけど、本作では女スパイ同士がわりと早く言い争いする場面があり、敵の敵は味方というキャッチコピーに偽りない面倒くささが難点。
とはいえ、ポップコーンムービーとしては十分に合格点で、スパイアクションモノの新作が見たいなんて方は見てみると良いかも。そうでない方は本作より評判の良いスパイアクションを見てからの方が評論家気取りであーでもないこーでもないと粗を探せるようになるだろう。