2023年363本目
アンソニー・マクカーテン脚本作品にハズレ無し
カトリック教会における歴史的な出来事の裏側に迫る物語
この作品を見ていなかったら、ローマ教皇の苦悩や葛藤に思いを馳せることはなかったと思う
それくらい神聖な存在であるが故、どこか疎遠に感じてしまっていたけど、教皇すらも普通の人間と同じように悩んでいるんだと思わされる
2人の教皇への自己批判的な要素を含みつつ、教皇という存在を1人の人間として身近に感じさせるところがすごい
アンソニー・ホプキンス、ジョナサン・プライスの名優コンビが織りなす軽妙な会話劇が微笑ましくも言葉の節々に重みがある
システィーナ礼拝堂のセットがあまりにリアルで美しく、本物にしか見えなかった
対照的な考えを持っていたベネディクト16世とベルゴリオ枢機卿が互いへの理解を深め、最終的にはサッカーW杯での母国対決を一緒に楽しむまでになった様子にホッコリ
ベルゴリオ枢機卿（教皇フランシスコ）はアルゼンチンが去年のW杯でリベンジを果たしたことにさぞかし喜んでいるに違いない
