映画武士道

KILLERMAN キラーマンの映画武士道のレビュー・感想・評価

KILLERMAN キラーマン(2019年製作の映画)
3.8
途中までもうこの映画ほんとくそだ。くそだ。くそだ。
という後悔の中最後まで見たら、あ。面白い。という映画です。
本当に最後まで見ないと最低のクソ映画です。が、最後まで見るとやべ。面白いやん?となります。


あらすじ
裏社会に生きる資金洗浄屋、主人公のモーと相棒のスカンク。組織のボスから大きな仕事を任されるが、スカンクが預かった金を増やそうと麻薬取引に手を出してしまう。取引は警察に踏み込まれ2人は逃走、車はクラッシュしモーは意識を失う。やがて目を覚ましたモーは記憶を失ってしまう。

主人公の資金洗浄屋が記憶を失う。というのがいい設定です。
しかしそれを一見活かしてないんですよ。
それでひたすらクソ展開が待っています。

実は麻薬取引に使う麻薬の出所は警察が押収していた麻薬。
それを汚職警官が横流ししていたんですが上の人にばれて回収すれば大目に見ると言われ追ってくる。
さらに組織のボスのお金を勝手に使って麻薬取引で一山当てるつもりだったのに、取引失敗でボスのお金をなくしてしまったので自分のボスにも怒られるのですが実はスカンクは組織のボスの甥だったらしく親戚だからということで街を出ていけば許してやるという寛大な処分。
仕方ないから街を出るか~と二人で街を出ようとしたときに汚職警官に見つかり襲撃される。そのせいで主人公の彼女が撃たれ妊娠中の子供が死んでしまう。さらに主人公のモーの相棒がスカンクが汚職警官に捕まってしまう。
怒り狂う主人公、その復讐劇が劇中のほとんどを占めます。
復讐のために汚職警官を追う主人公のモー。
甥っ子を助けるためだからということで組織のボスも協力してくれます。

気づいていると思いますがここまで全然記憶喪失の設定活かしていないんです。
単なる復讐劇。つまらん。単調な暴力シーン。グロシーンが延々と続いていきます。
スカンクに至ってはずっと警官に拷問されるシーンが続くだけ。
そして彼女を襲った汚職警官を見つけた主人公のモー。
それは酷い殺し方で汚職警官を殺します。
まず銃で撃ち殺したあげくバラバラ殺人。
残酷なショーです。
暴力がお好みの方はこれが楽しいんでしょうか。
そして遺体の首をちょんぎって組織のボスのところに持ち帰り、戦利品だと麻薬と金と一緒に持ち帰る。
相棒のスカンクも助け出しこれで一件落着だ。喜ぶ一同。
これで終わってたら完全にゴミ作品。星1・5ぐらいだったと思います。

そこからラスト10分くらいでどんでん返し。
組織のボスは実は汚職警官の上司とつながっていて、ある重要な情報を渡されます。
それは主人公のモーは実はFBIの潜入捜査官で組織のボスを逮捕するために潜入調査していてその内偵情報を報告する音声データだった。
妊娠していた彼女すら騙し、親友だと思っていた相棒すら騙していた主人公。記憶を失っていたからこそ一緒にいた相棒のため彼女のために殺人事件を起こしていた。
ちょっと面白くなってきた。
さらに組織のボスは相棒のスカンクに今までこいつは俺たちを騙していたんだ。裏切られていたんだ。お前の手で殺しておとしまえをつけろ!と命令。
そこからスカンクがなんと大活躍。今までいいとこなかったのにスカンクどうしたよ!
そして衝撃のラストにつながります!

主人公が記憶を失ったら急に車のセンスが変わった。という伏線もちゃんと張ってるんですよね。(潜入捜査官だからそれまでは相棒に嘘の車の好みを言って騙していた)

途中のゴミ展開を諦めないで最後まで見れたら。あ、面白いなあ。と思える映画です。ただ途中のグロシーン多めの暴力しかない展開を乗り越えるのがきつかったですね~。そこで見るのやめちゃう人が多そうです。
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