2214本目。派手さはないのですが、落ち着いた佳作だと思いました。アルツハイマーになった初恋の人の記憶を戻すため、アルツハイマーを装って老人ホームに入り込むという話です。アルツハイマーをいじり倒すようなギャグはなくて、敬意が感じられるユーモアが素敵でした。そして、主人公の一途な思いも応援したくなります。孫娘との関わりが、作品に彩りを加えて、シナリオが上手だと感じました。クライマックスは、そうなるだろうと予想してもカタルシスを感じました。誰も傷つく人がいないラストも、できすぎであっても、こうあるべきだと思います。