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ガネーシャ マスター・オブ・ジャングルのmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.7
ヨーロッパチャレンジし過ぎて久しぶりのインドの映画。

あまりレビュー件数が多くないが、この映画、『エルム街の悪夢Ⅲ』『マスク』『イレイザー』『スコーピオンキング』の監督。

実は結構すごい監督が撮った映画。
だから、すごく王道というか、いわゆるインド映画のクセを残しつつも、ゴリゴリにはならず、わかりやすく仕上げてる。

インドやゾウ、ジャングルの魅力を存分に活かして引き出す。
広大で優雅なロケーションと、そこにある命の営み。

“ガネーシャ”。あの像の姿をした神様。
ムンバイで獣医をしている青年ラージ。母親の10回忌で故郷のチャンドリカのジャングルに住む父親の元に戻る。

そこはゾウの聖域のような場所。
だがしかし、立派なゾウの象牙を狙う密猟者が跋扈し始め、ずっと生活を共にしてきた友達のようなゾウ達が狙われていた。

青年ラージ、母親の死を悼みながら、父を労わりながら、仲間の協力も得ながら、彼ら密猟者からゾウを守る戦いに打って出ることを決める、、、。

インドのヒロイズムの王道のような展開。
要所要所でインド映画らしい歌も挟まるが、ガッツリ踊る感じでもないので、それを観たい人には物足りないかも知れないが、苦手な人ならそんなに気にならない。

むしろ、話も歌もキャッチーで定番の感じなので観やすい。
と言いつつ、ガッツリ踊りのやつもちゃんとあるからそこはファンも安心。
エンディングの楽曲もとても良い。

弱きを助け、強気を挫く。
動物に愛と敬意を持って接し、彼らと通じ合えてるラージ。筋肉隆々でアクションも申し分ナシ。
普段は心優しく冗談交えて笑顔の絶えない青年。

しかし、止まらない犠牲を目の前にし、肉親や自らも不当な扱いも受け、ジャングルのすべての想いを背負い、、、ラージ、立ち上がる。

“ガネーシャ”、“マスターオブジャングル”。選ばれし勇者には自然や神の加護もある。
人間も動物も、命の軽い重い、そんな差はない。

王道の不屈で神がかったインドのアクションヒーロー、良いね。
久しぶりに観てやっぱりアツくなる。
やはり、インド映画に悪が蔓延ることはない。決して。

インドのアクションはダイナミックで気持ち良い。
アクロバティックでスピーディーなのに、重いところもしっかり健在で見応えあり、さすがチャックラッセル監督、か。

ヒロインもいつも通り“らしさ”のある美しさだし素敵。
他にもこういうのないかな、また探そう。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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『matchypotterと映画の秘宝』
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
(まだ始めたばかりでお粗末が過ぎるブログですが)
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