ENDO

十日間の不思議のENDOのレビュー・感想・評価

十日間の不思議(1971年製作の映画)
4.0
エラリー・クイーン原作。アルザス地域圏にて。1925年の秋に固執して、その当時のファッションや車やインテリアに囲まれて生活するイカれたウェルズ翁。理解不能。駅到着と祭りをクレーン撮影。バカズームとパンがシャブロル印。いつもよりかなりスピっている印象。全裸になったパーキンスとジョベールの情事を挟み込む。前半は性欲と焦燥で性急だが、後半はウェルズの白塗り顔が画面を覆い尽くし、重苦しい雰囲気に。蝋を塗りたくったようなウェルズの母はサスペリア級。
事件を季節で記憶してるウェルズ。息子と若妻は不倫の証拠となる手紙の入った宝石箱を何者かに奪われ、脅迫される。その手紙を小出しにして脅迫は続く。ピコリはパーキンスの哲学教授だけど狂言回し(探偵役)として活躍。ゼウス像の丸々とした顔はウェルズそのもの。ジャベールさんは無音の中死に、パーキンスは磔刑みたいに死ぬ(金田一耕助シリーズ)し、ベタだけど銃声エンドはいつも虚しい。
ENDO

ENDO