ゆっきー

血の婚礼のゆっきーのネタバレレビュー・内容・結末

血の婚礼(1973年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

まぁまぁ。不倫カップル殺人もの。
やたら地味でこれといった印象に残るシーンがないのだが、上手いって感じ。ピコリが妻を毒殺するシーンなんかも薬盛るショットは入れないのだが、長回しで撮ることで暗示させる。

オードランが娘に密告を伝えられるシーンのクローズアップとカメラの動きによる背景のぐるぐるで眩暈めいたショックを表現。
又、やたら静かな映画なだけに突発的な運動、叫び声が目立つ。
逢い引きの場所で車をおりるやいなや服を投げ捨てるピコリ、旦那にバレたあと急に嗚咽をあげるオードラン等。

ラストショットの手錠はシャブロルの狙い通りで癪だが見事。
ただ前述した通りやたらと地味で、これといったシーン、ショットがないのが個人的にはいまいち。
上手さ よりも印象に残ることを重んじているので。
ゆっきー

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