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血の婚礼のsonozyのレビュー・感想・評価

血の婚礼(1973年製作の映画)
3.5
クロード・シャブロル監督による、行くところまで行っちゃう中年の不倫物語。

長い間病気で終日寝室で過ごす妻のいるピエール(ミシェル・ピコリ)は副市長。
ソワソワしながら車を飛ばし、郊外の湖畔の小道へ。
先に車で着いていたのはリュシエンヌ(ステファーヌ・オードラン)。
二人は駆け寄り、まさに貪るようにキス...(オッサン、激しすぎ..と思わず笑えます)

ピエールと不倫関係のリシュエンヌは市長ポールの妻で、ポールが不在の日を狙い、二人は密会を重ねてますが、ピエールを副市長に推薦したのも、リュシエンヌに紹介したのもポールという間抜けっぷり。笑

リュシエンヌは夜中に自宅を出て、ピエールの家で密会し、早朝4時頃自宅に戻るなんてことを続けているので、勘のいいリュシエンヌの一人娘がまず気付き、続いてポールも気付いて..

クロード・シャブロルの不倫テーマ作『不貞の女(1968)』のステファーヌ・オードランも印象的ですが、今作の美魔女ぶりも最高でした。

英題「Wedding in Blood / Red Wedding(血の婚礼)」というタイトルはいまひとつピンと来ませんが、車を燃やした後のあのシーンかな...

ベルリン国際映画祭: 国際映画批評家連盟賞
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