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映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者のkiritoのレビュー・感想・評価

3.9
【水彩画】

♪やっちゃえば、やっちゃえば、やっちゃえやっちゃえ、やっちゃえば♪

大きなお友達の年齢になってから、しんちゃんの映画を映画館で観ることになるとは思わなかった。
2019年から今年の5月くらいまで、しんちゃんドラえもんコナンの歴代映画をすべて潰してきたのでついに新作映画を映画館で観た。感慨深い。

空に浮かぶ「ラクガキングダム」は、地上の子供たちが描く「落書きエネルギー」を動力としていた。
しかしタブレット等の普及により、子どもたちの「落書きエネルギー」の減少を憂いた防衛大臣は大人たちを写真に収め封印し子どもたちに落書きをさせようとたくらむ。
防衛大臣の暴走を止めるため、姫は地上の勇者に書いたものを実体化できるクレヨンをわたすことを決意する。
今、春日部にラクガキングダムが追突しそうなほど落下してきていた・・・

「ほぼ4人の勇者」というように「ほぼ」というのが非常にマッチしていた。
しんちゃんは勇者となり、2日目のパンツ、お姉さん(ブサイク)、ぶりぶりざえもんを呼び出す。
彼らとしんちゃんとの絆を富士山のふもとから春日部までの過程で丁寧に描き、終盤のカタルシスを得られるつくりとなっていて満足度が高い。
さらに、この実体化の絵は雨に濡れてはいけないという弱点があり、涙を誘うように作られている。おパンツ・・・(・´з`・)

また、最近インターネット民にありがちな「自分さえよければいい」という大人を風刺している点も好みである。

終盤の子供たちの描く落書きシーンとしんちゃんのダッシュには目がしらが熱くなる。

いい映画。

2020.9.26
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