彼女と彼のayのレビュー・感想・評価

東京五輪前年、戦後が濃かった東京郊外の百合ヶ丘第一団地という舞台設定がよかった。当時のホワイトカラー層のモダンな生活とジェントリフィケーションの記録。

芸術的な構図、よく動く長野重一の撮影。
溌剌とした左幸子が次第に帯びる影。

全体をおおうひんやり研ぎ澄まされた空気は重苦しく、決して心地よくはないけど。 ATGとしては入りやすい作品。