オール・マイ・クレイジー・ラブを配信している動画配信サービス

『オール・マイ・クレイジー・ラブ』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

オール・マイ・クレイジー・ラブ
動画配信は2024年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

オール・マイ・クレイジー・ラブが配信されているサービス一覧

オール・マイ・クレイジー・ラブが配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
クランクイン!ビデオ
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
スターチャンネルEX
みるアジア
WOWOWオンデマンド

『オール・マイ・クレイジー・ラブ』に投稿された感想・評価

カツマ

カツマの感想・評価

4.2
若者よ、彼方を目指せ。人生は冒険のようにロマンチックで、行く果てのない旅のように美しい。繋がりゆく世界、広がる地図。閉ざされた扉が開け放たれた時、父と子の一世一代のロードムービーが喜劇のように幕を開けた。出会いと別れ、日の出の気配。いつまでも忘れられない、その荒野の道はどこまでも伸びていた。

今年はコロナ禍の影響で中止となったイタリア映画祭がオンラインという上映へと形を変えて大復活!無料上映もされた選りすぐりの新作3本の中から、この実話を元にした父と息子のロードムービーをセレクト。イタリア映画にお馴染みの名優が演じる個性豊かなキャラクターたち。彼らが国から国へと転々と旅をしながら、それぞれに成長を刻んでいく物語である。ダメ親父と自閉症の息子が紡ぐ先の見えないボヘミアンな毎日が、いつしか朝の陽射しのような光へと変わる。

〜あらすじ〜

シンガーのウィリは放浪の旅をしながら歌い歩く、不安定でその日暮らしの生活を送ってきた。そんな彼には息子が一人いるのだが、ウィリは産まれたばかりの息子の前から逃げ出し、実に16年間も音信不通のままであった。
息子ヴィンセントは自閉症により、自分の感情を上手く言葉にすることができない。母エレナはそんなヴィンセントを献身的に愛するも、どこかストレスに感じてもいた。ヴィンセントは養父マリオには心を開いていたせいもあり、エレナは徐々に焦りと苛立ちを隠せなくなっていた。
そんな折、ヴィンセントと会ったこともないウィリが突然、エレナたちの前に現れる。エレナは当たり前のように彼を追い返すも、翌朝、ヴィンセントはウィリの車の荷台に乗って出て行ってしまった。期せずして、ヴィンセントと共に旅に出ることになったウィリ。最初はギクシャクするものの、何故か二人はすぐにウマが合うようになり・・。

〜見どころと感想〜

嘘みたいな本当の旅物語。基本的にダメ人間の主人公が実の息子と旅をするも、意外にも二人のテンポはバッチリで、そのせいかコメディ要素も強い楽天的な側面を持っている。しかし、同時にそこにはオブラートに包まれたかのようにシリアスなテーマを内包しており、特に国境を越えるシーンなどに顕著に見られた。最初は息子の成長物語なのかと思ったが、実は息子を通して大人たちもそれぞれに人生の道を模索し直すかのような、旅立ちのドラマとなっている。それぞれの心の病みを透かせながら、思いのほかマイペースな心情はユラユラと揺れている。

主演は『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』でお馴染みのクラウディオ・サンタマリア。彼は非常に魅力的な歌声を持っていて、本作での歌唱も地声をそのまま披露してくれている。母親役のヴァレリア・ゴリーノは最近のイタリア映画には欠かせない名女優で、彼女の演技は基本的にハズレがなく、物語に重要な芯を通してくれる。息子役のGiulio Prannoの自閉症の演技は素晴らしかったが、彼は他の作品での出演が見当たらず、今後の新作映画への出演が楽しみだ。

そして最後に言及しておきたいのは今作を彩る音楽の数々。サンタマリアの歌声の雄大さ、そして歌曲としての抱擁力が今作のラストを美しく飾り付けてくれるだろう。エンドロールへと流れ込むタイミングで漂ってくるあの歌をまたどこかで聴けたら嬉しいと思う。歌声に乗せるように、この物語は我々の視界の先へと目指して漂い続けていくのだから。

〜あとがき〜

まずはオンラインという形で復活を果たしてくれたイタリア映画祭に万感の意を表したいと思います。毎回のように参加している映画祭がこうして維持されたことが何より嬉しかったですね。

そして、この作品。実は中止になったイタリア映画祭2020のリストには入っていなかったとのこと。復活の余波で日の目を見たという、公開まで数奇な経路を辿った映画です。イタリア映画らしい笑いもあり、男同士の友情物語のようでもあり、最後には忘れ得ぬ余韻を残してくれる作品でもあります。全国公開に漕ぎ着けてくれたら、、と思いますので、配給会社の人の目に止まってくれたらいいなと思いますね。
いち麦

いち麦の感想・評価

4.0
イタリア映画祭2020 オンライン配信。父親としてはダメでも男親として曝け出し奮闘するウィリーの姿がイイ。自閉症のヴィンセント役G.Prannoは美しいマスクで奔放な演技。時々目の覚めるようなクロアチアの景色も。ただ成長譚としては少し薄い印象。
自閉症のヴィンセントと16年ぶりに初対面を果たした実父とのロードムービー。
自閉症の役ということで、どうしたってディカプリオのギルバートブレイクを連想します。このヴィンセント訳の役のGiulio Prannoはこれがスクリーンデビューだそうで、天才あらわる!って感じ。顔も雰囲気もディカプリオとリバーフェニックス足したような感じなんだよな。凛々しい顔と優しい顔のオンオフがすごく良かったです。
イタリア~スロベニア~クロアチアへ移動していたんだけど地理感覚がイマイチ理解できず。地図を見て納得。この3国国境が近いんだな、、、なるほど。あんな危ない真似してまでクロアチアに行く意味がよく分からなかったんだけど、そこもイタリアの事あまりわからないせいなので誰か解説してくれないかな。。。
一緒に旅をした実父に芽生える感情は当たり前なんだけど、ずっと一緒に暮らしてきた母の感情の変化をラストに見せてくれたのが最高によかったです。一番救われてほしいの彼女だもん。ママ綺麗だよなんて言ってくれる息子私も欲しいわ。義父のやさしさと寛大さにも涙。皆の事愛してるんだなってのがよくわかるラストの付け鼻でした。
プールのシーンは綺麗でよかったです。途中のクロアチアの景色も美しかった。成長譚としては単調って言われるのだろうけど私はすごく好きです。めちゃくちゃ良かった。とにかくヴィンセント役の彼のすばらしさをぜひ見てほしい。音楽も良かったです。

『オール・マイ・クレイジー・ラブ』に似ている作品

靴ひも

上映日:

2020年10月17日

製作国:

上映時間:

103分

ジャンル:

3.8

あらすじ

母の突然の死により、約30年ぶりに同じ屋根の下で暮らすことになった父と息子。息子は明るく誰に対してもフレンドリーな一方で、皿の上の食べ物の配置から、寝る前のルーティンにまで、生活習慣への独…

>>続きを読む

トランスアメリカ

上映日:

2006年07月22日

製作国:

上映時間:

103分

ジャンル:

配給:

  • 松竹
3.8

あらすじ

LAでひとり暮らす性同一性障害のブリーは、女性になるための最後の手術を控えていた。そんな彼のもとに、NYの拘置所から電話が入り、少年・トビーが自分の父親を探していると言う。ブリーは男として…

>>続きを読む

アメリカ、家族のいる風景

上映日:

2006年02月18日

製作国:

上映時間:

124分

ジャンル:

3.6

あらすじ

スキャンダルまみれの自堕落な生活を送っていた往年の西部劇スター、ハワード・スペンス。突然撮影現場から逃げ出した彼は、30年も会っていなかった母親のもとへ向かう。母から、20数年前に自分の子…

>>続きを読む

ファーザー 息子の行方を探す旅/父の椅子

製作国:

上映時間:

96分

ジャンル:

3.5

あらすじ

家族をおざなりにしてきた父親が、ようやく知り得た人生の尊くも美しい機微。旅を通して息子の思いと真実に気づかされるロード・ムービー!諍いの果て、突如両親の前から姿を消した息子のあとを追う父。…

>>続きを読む

旅立つ息子へ

上映日:

2021年03月26日

製作国:

上映時間:

94分

ジャンル:

3.6

あらすじ

売れっ子のグラフィックデザイナーを引退したアハロン(シャイ・アヴィヴィ)は、ひとり息子のウリ(ノアム・インベル)と田舎町でのんびりと2人暮らししている。実はウリは自閉症スペクトラムを抱えて…

>>続きを読む

ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー2 前編

上映日:

2017年11月23日

製作国:

上映時間:

108分

配給:

  • 日活
3.8

あらすじ

アフリカ大陸、ルーマニア、スウェーデン、ドイツ・・・19ヵ国にわたるナオト・インティライミならではの筋書きなしの旅が生み出す、新たな“出会い”と“音楽”。トラブルすらも笑いと力に変えていく…

>>続きを読む

雨あられ

製作国:

上映時間:

118分

ジャンル:

3.2

あらすじ

ミゲル・フローレスはテレビで活躍する天気予報キャスター。予報が外れて激しいひょうの嵐が発生したことで、非難の的になってしまい、大都市ブエノスアイレスを離れざるをえません。生まれ故郷のコルド…

>>続きを読む