肉鹿

’96の肉鹿のレビュー・感想・評価

’96(2018年製作の映画)
3.4
冒険写真家の男が参加した1996年度卒業の高校の同窓会。そこで20年ぶりに初恋の女性と再会したことで、長いひと夜が始まる。

トレンディ感がすごかった。バブル期のドラマみたい。きっとインドはバブルを迎えそうなんだね🤑

インド映画特有のダンスシーンがなくて、ふたりの揺れ動く感情を情感豊かに曲が説明してたのも一因かも🤔
ただ、恋愛の機微はとても繊細。
ヒロインが思い悩んだ時に柱への逡巡する指遣いとかすごいかわいかったし、秘密のドライブ中に親友からの確認の電話でお互い嘘ついて共通の隠し事を作らせたのもとても上手。これから起こりそうなこと想像してにやにやしてた🤤

そのあとの展開も想像以上の素晴らしさで、現実では叶わなかった本当は叶えたかったふたりの物語を嘘の延長線上で語るシーンが最高!素敵すぎてきゅんきゅんしてた!

ミュージカル映画ではないから、インドのリアルな現在の姿を知れるのももちろん魅力。
1クラス60人以上いそうな詰め込み具合は驚愕したし、恋愛結婚がまだまだ身近じゃなさそうなのも驚き。

なによりトレンディ好きな人はラストが見逃せれないポイント!
空港というトレンディに欠かせないスポットで、すごい現実的ながらすごい行動力を見せてくれた主人公に感嘆しました!現実にする人もいるかも?ていう絶妙さがすごい好き🥰
葛藤や女々しさを表現するには申し分ない、あれがベストな行動だと思った。
肉鹿

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