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バレーリーのバルフィのBaadのレビュー・感想・評価

バレーリーのバルフィ(2017年製作の映画)
3.5
インド映画429本目はお洒落で一風変わった婚活ムービー

*****
IMW2019上映作品。

かつて癒し系マルチタレントで、『茶番野郎』では人助けに生きる劇団主催者を演じたアーユシュマーン・クラーナーが、本作でかなり腹黒の小説も書く印刷会社社長を演じ、ついに『盲目のメロディ』ではほんまもんの詐欺師か?という三変化の真ん中の作品でした。3作とも原作がおフランスっぽい雰囲気なのも似てますが、最初のがいちばん洒落てたし、脚本も良かった。

売れっ子になったのはいいけれど、イメージメタ崩れで、ファンとしては最近楽しくない。

音楽がアミットさんで、MIDI丸出しで松竹系劇場とは音的には最悪の相性なのも、『盲目~』と一緒。これじゃ単なる劣化だよ、と文句を言いたくなるところですが、この作品では、共演のクリティ・サノーンや助演のラージクマール・ラーオの演技が高く評価されてるみたいでした。でも、後者の演技は賞取ってる割にはいつもほどではなかった。

唯一良かったのはインド版アメリっぽい雰囲気かな。

地方都市が舞台の婚活物ですが、一生面倒を見てくれそうなお堅い会社に勤めてるヒロインとその一家がなんで結婚にあそこまでこだわるのかイマイチピンと来ませんでした。

今の日本の感覚だと多分あの二人どちらとも結婚しないよね、彼女。

(アーユシュマーン三段活用 2020/2/11記)
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