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The Forbidden Room(原題)のsonozyのレビュー・感想・評価

The Forbidden Room(原題)(2015年製作の映画)
4.0
ガイ・マディン&エヴァン・ジョンソン監督によるクレイジーすぎる(褒めてます)幻惑ワールド。

ガウンを来た爺さんがカメラに向かって入浴について語る(別の男が浴槽に入る)という不思議なオープニング。

潜水艦の中の4人の男。揮発性のゼリー状の物質を運搬しているが、浮上すると爆発するらしく、船長も行方が分からず、残った酸素は12時間分で、パン生地の中の空洞の空気を吸ったりしている。
突然、ハッチから見知らぬ男が船室に入ってくる。彼は森にいたということしか覚えておらず、船長の写真を見て知っていると言う。

そこから森から来た男(チェーザレ)の回想シーンへ。
レッド・ウルブスという悪党集団に誘拐されたマーゴットという女性の救出に向かう、雪山の中をいく4人の男。
チェーザレは集団を発見し、リーダーのウルフ、そしてマーゴットも発見。一味の信頼を得るため、ウルフと可笑しなゲームで対戦し勝つ。だがマーゴットから難題を指示される。

そこから、マーゴットの夢?回想?幻想?へ。彼女は、花売り娘、ショーで歌ったりも、記憶喪失?
さらに、”情熱女王”(ジェラルディン・チャップリン)が叫び鞭打ちしてたり。
女性の尻フェチ病で医者に相談する男(ウド・キア)は医者に頭開けられ脳の一部を切除(3回)するが、やっぱりダメ?笑
他にも、火山、口からタコ男、飛行機から落ちる女、水車小屋の男と世話をする犯罪者、事故で全身骨折のバイク女とゴッドハンドで治し恋に落ちる医師、骸骨スーツの一味、列車に乗る女と、その列車で狂人を運んでいる医者、妻の誕生日に慌てたり執事を殺してしまう男(マチュー・アルマリック)、その母(シャーロット・ランプリング)、少年と盲目の母(マリア・デ・メディロス)、ヤヌス神の胸像をフィアンセに贈りキモがられる男・・・
といった様々なサブストーリーと映像が錯綜する幻覚・幻惑ワンダーランドへ。笑

俳優もそれぞれ復数の役を演じているので、何が何やら追いきれません。笑

最後には潜水艦内に戻り、タイトルの“The Forbidden Room(立入禁止部屋)”で船長を発見しますが・・・
もはや脳内ぐにょぐにょ状態で、再び冒頭のガウン爺さんが登場し入浴の話を終えて「Have a nice day.」でThe End。笑

よくもまぁこんな幻惑イメージをフィルムに定着できるものです。呆れるほどに凄い。
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